矢田丘陵


矢田寺にて

 山行報告   
 報告者   :  岡部 貞雄 
 山  名 矢田丘陵  山行名 矢田丘陵ハイキング
 ルート 近鉄富雄駅ー霊山寺ー東明寺ー矢田寺ー松雄山ー松雄寺ー法隆寺ー法隆寺駅
 山行日  平成23年6月15日  天候  曇り時々晴れ
 参加者  CL :  岡部   SL : 三宅

男性 : 秋月、 石橋、 稲垣、 金本、 北村、 後藤、 白波瀬、 津田、 寺沢、 西川、 畑、 藤富、 守口、 山口、 山下

女性 : 秋月、 上杉、 加藤、 西上、 藤富、 堀尾

合計 : 23名
 ルート概略図とコースタイム
 近鉄新田辺駅(8:10/8:22)−近鉄富雄駅(8:52/9:00)ー霊山寺(9:35/10:15)−東明寺(11:15/11:16)・・・(昼食11:32/12:03)・・・矢田寺(12:15/13:00)−松雄山(13:52/13:55)−松雄寺(14:05/14:20)−法隆寺(15:11/15:16)−JR法隆寺(15:16)
 山行報告

富雄駅を総勢23名で出発。薄曇りの天気で蒸し暑くなく絶好のハイキング日和。霊山寺までは富雄川の左岸の細い道を行く。時折バイクが通るくらいの道で歩きやすい。

霊山寺は1,200坪のバラ庭園があり150種類のバラ2,000株が植えられている。5月の終わりごろが見ごろで今は盛りを過ぎて少し寂しいがそれでも華やかなバラの花は庭園のあちこちに残り咲き誇っていた。国宝の本堂では重文の仏像などを拝観して次の目的地へ向かう。

霊山寺からは今までの平坦な道が終わり矢田丘陵への上り坂の道になる。20分くらいで追分に着くと眼下に大和盆地が広がり若草山などが望まれた。道はだんだんと細い山道になり、まばゆいばかりの新緑の森を小鳥のさえずりを聞きながら登っていくと「矢田自然公園子供の森」に着いた。きれいに刈り込まれた芝生の丘や大きな池があり、子供たちのにぎやかな声が聞こえてきそうだが、今日は人かげもなく聞こえるのはホトトギスやウグイスの鳴き声ばかり。池の中を水鳥がのんびりと泳ぎまわり波ひとつない水面に幾何学模様を描いていた。

子供の森を過ぎアップダウンを繰り返しながら丘陵を行くと東明寺へ着く。日本書紀の編纂に携わった「舎人親王」の開基と伝わるお寺だそうだが、訪ねる人もあまりないようで山門からの道は雑草に覆われていた。崩れかけの土塀や石段が古刹の雰囲気を漂わせていたが、静まり返った山寺という表現にぴったりのお寺だ。

東明寺を少し過ぎたところで昼食にした。日影が少ない場所だったが三々五々日影になる樹木などを見つけで弁当を開いた。

矢田寺へはそこから10分くらいで着く。今回はバラとアジサイを楽しみに参加した方も多いと思うが、矢田寺のアジサイはほぼ見ごろを迎えていて見物の人が大勢いた。華やかなバラとは違いアジサイといえば落ち着いた色彩と思っていたがここの60種類ものアジサイの中には、その形も色もバラに負けないくらいに派手で華やかのものもあって形や色の変化の微妙さに見とれてしまった。8,000株も植えられているというから驚く。そこでは40分の時間をとったが長すぎるかと思ったが、時間はあっという間に過ぎてもう少し時間をとれば良かったと思うほどであった。 

矢田寺からはこのコースでは一番の急坂であり、最高地点でもある松尾山(315.7m)に登る。山頂は奈良県エリアのテレビとFMの送信所がありアンテナ塔が立っているだけで展望は全くなく三角点にタッチしてすぐに下る。

松尾山を下り日本最古の厄除霊場といわれている松尾寺に寄る。ここは下の山門から本堂まで100段近い石段を上るのでコースも終わりに近づいた足には少々こたえた。そこで休憩の後下りの道を20分も行くと法隆寺カントリー倶楽部のゴルフ場に出た。そのあたりからは斑鳩の里を前方に見ながら歩いて行くとやがて池をバックにした法隆寺の五重塔が見えてきた。

法隆寺に到着すると今までの静かな山歩きとは一変して喧噪な世界が待っていた。さすが世界遺産の法隆寺、大勢の観光客が居て特に今は修学旅行の生徒たちがその境内を埋め尽くさんばかりにあふれていた。五重塔をバックに記念撮影をしたあと一応ここで解散とする。バスで近鉄の駅に行く数人と別れあとの参加者はJR法隆寺駅まで歩く。

法隆寺駅から電車に乗ると車窓から今日一日歩いた矢田丘陵が見えてきた。缶ビール片手に遠のいていく矢田丘陵を眺めていると心地よい疲労感とあいまって至福のひとときが過ぎていく。

今回は約16キロの道のりを参加の皆さんと全員無事に楽しく歩くことが出来ました。ご協力有難うございました
 感想文
合掌しましょう
津田憲由
 

        「合掌しましょう

 

        本尊に合掌すれば信心となる

        父母に合掌すれば孝養となる

        お互に合掌すれば和合となる

        長上に合掌すれば敬愛となる

        事物に合掌すれば感謝となる」            大和國 霊山寺

 

今回のハイキングの矢田丘陵周辺は名刹・古刹が多い。15キロウオークです。

霊山寺〜東明寺〜矢田寺〜松尾寺〜法隆寺とパワースポットの巡回で身も心も磨かれる思いでした。

上記の「合掌しましょう」は、霊山寺本堂で頂いた言葉です。

木々の葉、小川の流れ、鳥の鳴き声と大気の流れにこの霊山寺の雰囲気を満喫しましたが、バラ園とか薬師湯殿とか、ましてゴルフ練習所も併設しているのにはビジネスの香りがして少し違和感を覚えました。古刹「霊山寺」という名としては少し残念な気分でした。

追分から東明寺にかけて眼下に奈良盆地や郡山の町並みや春日山などが眺望できる高さになりました。

矢田寺では、食事禁止ですので、寺前の坂道の木陰をさがし昼食です。その村道には多くの参拝者が歩きますが気にせず、ゆっくりと食事を楽しみました。矢田寺の紫陽花はさすがに美しく、雨になれば「もっといい」と勝手に想像しました。やはり紫陽花には梅雨が似合います。咲き競う紫陽花に囲まれたお地蔵様に自然に、手を合わせました。

矢田寺を拝観して、松尾山、松尾寺を目指します。本日の最高峰(315,4M)です。

NTTの中継局のアンテナを目指して、本日1番の急登です。

残念ながら山頂での眺望は得られませんでしたが、帰路のJRからこのアテナナを確認出来ました。

松尾寺は厄除の名刹です。奈良の人々はお参りするのでしょうか。厄除けは地域によって違う神社・仏閣にお参りすると聞いています。

法隆寺は軽く通過して、1545分にJR法隆寺に着きました。後は反省会が待っています。今回のCL,SLがベテランの岡部さん、三宅さんのご両人での企画であることに感謝です。お疲れ様、有難う御座いました。